いやーーーほんとすごくいい!
前作で使いこなせなかった空間能力を使い素早く動く。進むにつれ最初は大きく振りかぶっていたのが、だんだん小さな動きで攻防できるようになる。成長ぶりをこの短い時間で教えてくれる。開始早々大満足である。
だけど、その前に流れた冒頭の戦闘。これとOPのかわいい成長記録の温度差でまず風邪ひきそうになるっていう…
さて、話は前作から2年後の物語。
今作もアクションが派手で、目で追うのが忙しい。 間を置かずどんどん進み、視聴者に確認させてあげるようなことはしない。
動きは派手だけど、でもキャラクターの描き込みが細かいわけではなく、むしろシンプル。なんと影の塗りがないのだ。それなのに全く質素には見えない。小さな動き…お茶を飲んだり、髪の毛がふわりと浮いたりする動作にとても目が行くし、心に残る。
また、背景とのバランスが素晴らしい。モブキャラも風景もみな表情豊か。
新しいキャラクターもいて、こんなに増やしてどうするんだろと公開前は思ってたけど、観終えたあとだと…これはみんな好きになっちゃうやつだったわー。いやーこんなに新キャラ出して、それぞれ個性を表現しつつお話を完成させられるのはすごい。
特に「姉弟子」の鹿野(ルーイエ)。前作で完成された無限と小黒の師弟関係に追加されるのって大丈夫なの? と謎だったが、観たらもう……すごくよかった。ツンデレなんだろうか。ほぼツン部分しか見られないが、弟弟子の小黒に美味しいもの食べさせまくるし(これはデレなんか?)、師匠である無限を信頼しているのがセリフからわかるし、とにかくなすことすべてが沁みるし、かっこよすぎる。
あと彼女の物語を最後にあれだけの時間取って描かれたのには驚いた。しかもセリフがゼロ。同情を誘うなら最後ではなくてもっと前だろうけど、でも答え合わせとしてのあの物語なんだろう。最近の日本のアニメではやらない演出だよね。
音楽もよかった。曲自体も好みだが、どれもシナリオにぴったり合わせて作っているのだと思われる。映画やTVアニメでも時々あるけど、こんなにしっかり合わせてくるのは観ていて気持ちが良い。
特に好きなのは、会館で無限たちと長老たちとの会話シーン。次々と明かされる状況に合わせ刻々と曲調が変わっていくので、非常に緊張感がある。
ストーリー全般で言うと、今回も「いい人/悪い人」、「善悪の判断」など考えさせられることもいろいろ。今の時事問題にも当てはまるんじゃないかと思うセリフもあり……こういう視野の広いシナリオを書ける人は、なかなかいないんじゃなかろうか。
「相手にも事情があるのだから察して共感して」という表現ではない。こちらの事情・あちらの事情を出した上で、さあどう思うか? と問いかける。
絵柄の柔らかさとアクションから「かわいい、かっこいい!」という感想が表に出るが、これはかわいらしさ・優しさと、危うさ・悲惨さが同居している作品だ。
3作目もあるようなので、今後も期待!
……でも5年よりは短くして!!
そのほか箇条書き〜
・前作ではいただけの哪吒様が、今作では場を仕切るしどえらいバトルもする。つよい! サイコー
・チーネンは一方的に無限(人間)を責めるが、敵地で先陣切ったり、ダーソンを模して片腕で闘ったりと憎めない。そりゃアクスタにもなるわ。
・無限は無限様すぎた。「化け物みたいに強いな」と言われていたが、本作で本当にそうだな…と。
・からの、NAZA Tシャツで誤解されるの笑ってしまう。
・それを踏まえて映画1を見直すと、違う涙腺が崩壊する。
・吹替版のほうが見やすいだろうと思ってたけど、字幕版だと用語やキャラクター名がわかりやすい。漢字の読める民で良かった笑
・今作も音楽がいい。ので、はやくサントラだしてくれえー